今回は高岡の中心地(と勝手に筆者が思ってる・・・)である坂下町の町家。
久しぶりにワクワクする物件なんです。
何と言ってもこの外観!!
筆者撮影
THE 看板建築 !!!
歴史が色濃く残る高岡ですが、看板建築が不動産物件に上がることは珍しいです。
右から「前山洋服店」と書かれた木製看板がなんとも愛らしいです。
上部についてるレリーフの雰囲気から見ても、当時はおしゃれな人たちが利用する洋服店だったんでしょうね。
1960年ごろの地図を見ると、前山洋服店の名前があるので、この場所で長いこと商いをされていたようです。
(その下の卓球場も非常に気になる・・・)
1960年頃の地図
間取りはこんな感じです(筆者が記憶を頼りにお絵かきしましたので若干違う箇所あり。ご容赦ください)
廊下に水回りが整っていて中庭の奥は納屋になっています(納屋の部分は雨漏りもしている様子で、活用できるかは要判断)。
店舗部分は、洋服店当時の昭和なディスプレイが残っています。
照明がかわいい店舗部分/筆者撮影
店舗を奥に進むと廊下と和室が2部屋。
玄関から和室を眺める1F/筆者撮影
この町家が魅力的なのは、建て具一つ一つが少し凝った造りであることです。
中庭に面したこの開戸なんかは、なぜここにあるのかわかりませんが、
素敵なデザインなので他の場所でも使えそうです(店舗と住居の仕切りなど)
両開きのかわいらしい建具/筆者撮影
2階に上がると作業部屋が残っていました。
当時の作業風景が蘇りそうな時が止まった2F/筆者撮影
裁断のための作業台
上から吊るされた電球
裁縫の足踏みミシン
など、
当時の仕事風景が想像されます。
裸電球の光の下でもくもくと作業する姿、どこか憧れてしまいます。
中庭から差し込む陽ざしが足踏みミシンを照らす/筆者撮影
活用方法については、
まずは手前の母屋から使い始めて奥の離れの使い方を少しずつ考えていくのがいいかもしれません。
坂下町は大仏さんと山町筋を結ぶ大切な通りであり、
第2、4日曜のたかおか朝市など、人がたくさん集まる注目エリアです。
たとえば・・・
■中の賑わいが溢れるような食堂&酒盛場
■制作現場も見せるような職人工房(オーダーメイドテーラーとか)
■デザインオフィス&コーヒースタンド
などなど・・・
素敵な建物には素敵なお店が入るとまちもわくわくなりますね。
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