今回紹介する物件は、高岡市通町にある、
木造築108年、蔵と中庭のある典型的な町家。
「通町」という町名は、
かつて北陸街道の往来の結節点だったことに由来しており、
昔は小売店が立ち並ぶ町だったそう。
高岡御車山祭の山車を保有する「山町」のひとつでもあり、
毎年5月1日には豪華絢爛な山車がこの町を練り歩きます。
玄関入ってすぐのスペースは土間になっているので
作品制作だったりDIYだったり……
汚しても良い作業スペースとして活用できそう。
のれんをかけておやすみ処にしたり、ちょっとしたギャラリースペースにしたりして、
人が自由に出入りできるようにすると、
住んでいる人と来街者やまちの人との交流が生まれて面白いかもしれません。
土間の上に屋根裏部屋的なスペースを発見!
この屋根裏部屋は、飛騨・北陸地方では「あま」と呼ばれ、
かつては使用人の居室や物置として利用されていたのだそうです。
天井高が低く、採光や通風に限界はあるのですが、
一階との独立性が高く、若い方を中心に見直されつつある空間でもあります。
写真のように隠れ家的なスペースにしたり、
書斎みたいな感じにしたら、何時間でもいられそう。
土間を上がると、天窓のある6畳の和室が。
天窓までかなり高い感じがします。
町家特有の暗さをあまり感じませんね!
ふすまを取り払い、奥にある6畳と4.5畳の和室をつなげて、
一つの広い部屋として使ってみるものあり。
そして、中庭。
ちゃんと手入れをすれば、かなり風情のある空間になりそう。
縁側にする、とまではいかなくても、
軒下にベンチとか置いて日向ぼっことか……いいなあ。
中庭を挟んで台所。昭和の香りがします。
照明カバーが素敵。
水回りから戸前の空間まで天窓が数カ所あって、天井も高いので結構明るいです。
そして、一番奥には蔵が!
知る人ぞ知る「秘密の蔵Bar」とか、
蔵の暗さを生かしたプラネタリウム「蔵ネタリウム」とか……
お隣さん同士が壁をくっつけている町家だから、夜は静かにするのがマナー。
でも、夜はひっそり音の漏れない蔵で盛り上がってみても面白いかも。
あれこれ改装する妄想をしてみましたが、
もちろん今のままでも色々な使い方ができます。
ただし、数か所窓枠がひしゃげているところがあったり、
風呂場の電気給湯器の調子が悪かったりするので、
そういった細々とした箇所の改修は必要かと思われます。
※この物件は現在売買交渉中です
この記事を書いた人……
あべま:富山大学芸術文化学部4年。まちなかの空家を借りて自分で改修しながら住んでいる。DIY得意。
ながなわ:東京工業大学修士1年・高岡まちっこプロジェクト見習い。実は親戚の家も空き家になってしまったのはここだけの話。
ふくおか:高岡まちっこプロジェクト見習い・観光ボランティアガイド代表・NPO理事など。喋り下手の観光ボランティアガイド。
まちっこ不動産バンクとは…?「まちなか暮らしを応援する空き家紹介」
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